超音波洗浄機USCシリーズ

概要

USCシリーズは、発振器と振動子で構成される超音波洗浄装置です。キャビテーションによる洗浄効果が大きい、低周波タイプをラインナップ。めっき前処理をはじめ、広く産業分野で使われています。

他社製の同出力タイプに比べて小型、軽量化を図りました。またスイッチング素子にP.MOSFETを採用し、高性能・高効率を実現。消費電力も少なくなりました。

発振器内部に外気を一切取り込まないように、内側にはACファン、外側にはDCファンを用いた、内部外部完全分離熱交換方式です。
外装には腐食性に優れた「高耐食ステンレス綱 SUS316L」を使用し、操作部には防水タイプの操作部品（IP65相 * ）を使用しています。

液温や水位の変動によって起こる周波数変化を自動的に修正する周波数自動追尾機能を標準で搭載しました。
さらに基幹周波数を変化させ、洗浄液中に発生する定在波の位置を変えるスイープ機能（周期、幅固定）により、洗浄むらを極力抑えることができます。正面パネルのスイッチにて選択可能です。

出力はHIGH、MID、LOW * の3段階切換え。保護回路を内蔵し、通電中でも出力の切換えが可能です。また、視認性が高く、応答スピードの速い7点式LEDレベルメータを備えています。

電力通電表示には緑のLEDを使用。発振器の内部温度異常と出力異常（過出力）が発生した場合は、赤のLEDを点灯させると同時に発振器出力を遮断します。温度が低下すると自動復帰します。

発振器の背面の遠隔操作端子台に外部接点信号線を接続することで、発振器出力を遠隔操作でオン／オフできます。
電源ケーブルと振動子を接続する端子台をリアパネルに装備しています。

既存の水槽にそのまま使用できる投げ込み型。完全密閉、小径・柔軟タイプのブレードホースで、ケーブルの取り回しも容易です。発振器とは端子台で接続します。

振動子放射面に硬質クロームめっきを施し、耐エロージョン性を向上させています。

スタッドボルトで固定されているため、脱落の心配がありません。また、高温（〜80℃位）での使用が可能です。

型式名	USC-600A	USC-600B	USC-1200A	USC-1200B
高周波出力	600W		1200W
公称周波数	28kHz	40kHz	28kHz	40kHz
発振方式	MOPA方式
冷却方式	空冷（ファン、内部外部完全分離熱交換方式）
出力調整	L、M、Hの3段階切替（通電時切替可能）
遠隔操作端子	あり（外部無電圧接点にてON/OFF）
警報保護回路	異常時（内部温度過昇、過出力）、表示灯点灯／出力停止
自動追尾機能	内蔵
スイープ機能	内蔵（パネルSWにてON/OFF選択、周期、幅固定）
電源容量	0.7kVA		1.4kVA
外形寸法(mm) W×D×H	275×380×155		335×460×155
質量	約8kg		約10kg

型式	PT-600A （強力型）	ST-600A （標準型）	PT-600B （強力型）	ST-600B （標準型）
公称周波数	28kHz		40kHz
最大入力	600W
適用発振器	USC-600A		USC-600B
外形寸法(mm) W×D×H	300×180 ×90	425×240 ×90	300×180 ×65	425×240 ×65
形状／材質	投げ込みタイプ／本体SUS304 （放射面硬質クロームめっき）
振動子	BLT電歪型
接続ケーブル	SUS304ブレードホース(2m)＋シールド2芯(5m)
質量	約11kg	約15kg	約9kg	約13kg